誰も知らない

2004年9月6日 映画
直後の感想:何ともいえない。

考えさせられる映画です。
かなしくて涙が出ると言うことはありませんでした。
切なくて胸がつまりますが、考えさせられる要素が多くて…
現代社会が抱える問題をありありと見せ付けられた気がします。

あんなに酷い親なのに、信じつづけて、約束を守りつづけ、純粋に生きる子供達。
特に万引きを強要されつつも、やらない。そして、女の子がくれるお金を振り払う。希望を捨てさせないために嘘をつく兄。妹のためにどうしようもなくて万引きして薬を買う。母親の住所を知っているのに尋ねていこうとはしない。それらのシーンが印象的です。
知らないだけで、世界のどこかで同じような境遇の子供達はいるのではないでしょうか。
何ともいえない、思いが込み上げました。

公式HPで黒柳徹子もメッセージを残していますが、共感しました。

これからどうするべきか、いったい自分に何ができるのか。
コンビニの店員の行動を通して考えてしまいました。

色々評価がわかれるところでしょうが。
「かわいそうで泣いてしまいました」という人には共感できません。
あまりにも悩む要素が多く、どうしてそういう行動をしたのか、大人はどんなことをするべきか。子供達にとって何が幸せなのか。感傷に浸る暇は無かったように思います。

確かに子供達はかわいそうな境遇かもしれません。
しかし、それでも前向きにひたむきに幸せになろうと生きていく姿に感動しました。人を信じれる子供達が不幸だとは思えませんでした。

幸せとは、生きるとは、親とは、現代とは…

全ての人を救うことはできません。
全ての人を救おうとも思いません。
私は私のことで精一杯ですが、それでも、少しは誰かの役に立てたら…
そう思いました。

ちょっと偉そうに書いてみました(汗。

ちなみに、映画中考えすぎて気持ち悪くなり(おなかが空いていたせいもありますが)、また時間が長いのでお尻が痛くなっちゃいました… 
そういう意味でも印象深い映画でした。

誰も知らない 公式HP
http://www.daremoshiranai.com/index.htm

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